自然公園
三宅島・御蔵島の自然公園
自然公園とは美しい風景を保護していくとともに、その中で自然に親しみ、野外レクリエーションを楽しむことが出来るよう指定された公園です。自然公園法に基づいて「国立公園」「国定公園」「都道府県立自然公園」の3種に分けられており、三宅島・御蔵島は他の伊豆諸島地域とともに、昭和30年4月に伊豆七島国定公園に指定され、昭和39年7月に富士箱根伊豆国立公園に昇格編入されました。三宅島・御蔵島では、大部分の区域が公園指定されています。
すぐれた自然の景観を保護するとともに、その利用の増進を図るために、自然公園内では一定の行為について規制があります。自然公園内で何らかの行為をしようとした場合、許可や届出が必要な場合があります。規制の内容は、景観の状況に応じてランク分けされた地種区分によって基準が異なり、以下のような区分がなされています。
特別保護地区
三宅島・御蔵島を特徴づける代表的景観で、特に厳重に景観の維持を図る必要がある地域
(大路池、三七山、ひょうたん山、雄山山頂付近、御蔵島の崖線など)
第1種特別地域
特別保護地区に準ずるような独特の火山景観を呈している場所や島特有の植生をとどめている場所で現在の景観を極力保護することが必要な地域
(新澪池跡、新鼻、地獄谷、雄山山頂外縁部、鈴原湿原など)
第2種特別地域
雄山山腹の自然林やツゲ、スダジイの林など、島の自然景観が良好に維持されており、自然資源も保全されている地域
第3種特別地域
通常の農林漁業活動について、原則として認めながらも調整を図り、乱開発を防止しつつ、全般的な風致の維持を図っていく地域
普通地域
特別地域の質は有しないが、景観上特別地域と一体となす、地域内の集落地や農耕地等で、風景の保護を図っていく地域
海中公園地区
海の「特別保護地区」。発達した珊瑚の群落や、回遊魚、熱帯魚がおりなす美しい海中景観を有する地域であるため海中及び陸上の景観を一体的に保護していくことが必要な地域。伊豆諸島では三宅島が初めての指定。
公園内での規制行為について
特別地域では、建築物などの工作物の新築、増築、改築や木材の伐採、鉱物・土石の採取、土地の開墾、植物の採取、屋根・壁等の色彩の変更などについて制限があります。これらを行う場合は事前に許可が必要になります。無許可で行った場合は罰せられることもあります。
特別保護地域ではさらに制限が厳しくなり、上記行為のほかに、焚き火をしたり、動物やその卵の捕獲、落葉や枯枝の採取も規制されます。
海中公園地区では、熱帯魚・さんご・海藻等の動植物の採取捕獲の制限や海面埋め立ての規制など、海特有の規制があります。
普通地域では、行為をする際許可は必要ありませんが、一定の規模を越える建築物や工作物の新築・増築・改築、土石の採取、土地形状の変更を行う場合は届出が必要になります。
自然公園では、これら景観の保護とともに、楽しく公園を利用していただくために、遊歩道・園地の整備や、野営場・休憩舎やトイレ等の利用施設の整備も計画的に行っています。独特な自然景観、豊富な自然資 源を探勝するのにお役立て下さい
(火山ガスによる立入禁止区域となっている施設は現在利用できません)。
お問い合わせ
三宅支庁土木港湾課...04994-2-1313
環境局自然環境部緑環境課...03-5388-3508