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第18回 ネームセイク・タウンズ協会から東京都への便り ―東京都‐ニューヨーク姉妹都市提携締結65周年―

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 令和7年(2025)3月25日、東京都は「ニューヨーク市及び米国への桜の寄贈について」という報道発表を行ないました*1。これは東京都とニューヨーク市の姉妹都市提携が2025年に65周年を迎える記念として、東京都からニューヨーク市に神代曙(ジンダイアケボノ)という桜の種子50粒を寄贈するという内容です。さらに2026年にはアメリカ合衆国が建国250周年を迎えることから、同国に対しても東京都から神代曙の苗木10本を贈るとしています。

 ちなみに、この「神代曙」という桜は東京都調布市の神代植物公園で発見され、平成3年(1991)に新品種として登録されました。同園には、米国で生まれた桜とされている「アメリカ」という日本名の品種も植栽されており、神代曙も当初はこの「アメリカ」ではないかと考えられていました。のちに新品種として認定された神代植物公園の桜が「神代曙」と命名されたのは、「アメリカ」の米国名が“Akebono”であることにちなんでいます*2。

 現在、東京都は世界12の都市と姉妹友好都市関係を結んでおり、最も新しいロンドン市との友好都市関係(平成27年10月14日締結)では、オリンピック・パラリンピック競技大会の開催にかかわる協力も念頭におかれていました。ニューヨーク市は、東京都にとって最初に姉妹都市提携を締結したパートナーでした*3 。

 65周年に寄せて贈られる神代曙の新たな芽吹きを願いつつ、今回の「所蔵資料を読む」では、昭和35年(1960)2月29日に東龍太郎(東京都知事)とロバート・F・ワグナー(ニューヨーク市長)が締結を宣言した都市提携にまつわる、一通の英文書簡を取りあげます。

 *1 東京都建設局公園緑地部計画課「ニューヨーク市及び米国への桜の寄贈について」令和7年3月25日(2025年6月3日閲覧)

 *2 神代植物公園『神代花だより』第330号、2023年3月

 *3 東京都政策企画局「姉妹友好都市関係樹立文書・合意書」令和7年3月25日(2025年6月3日閲覧)

 東京都とニューヨーク市との都市提携に関する公文書を綴じた簿冊(請求番号:エ410.01.02)


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目次


【資料】

東京都文書「東京都-ニューヨーク市との都市提携について」(広外渉発第16号)
請求番号:エ410.01.02

記事ID:003-001-20250529-012307