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展示・講演会

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 東京都公文書館では、所蔵資料や事業について、その内容を広く紹介し、多くの方々に知っていただくために、資料展や講演会等を開催しています。

 江戸・東京の歴史を概観する常設展示「東京の軌跡」や企画展示の他、展示資料やアーカイブズに関する講演会等を実施します。

企画展示情報

令和7年度東京都公文書館夏企画展「江戸の地誌・絵図 ~その系譜をたどる」

  • 展示期間:令和7年7月18日(金曜日)から9月16日(火曜日)まで
  • 開館時間:午前9時から午後5時まで(入場は午後4時30分まで)
  • 休館日:日曜日・祝日・第三水曜日(8月20日)

 江戸時代は地誌と絵図の作成・普及がおおいに進展した時代でした。

 戦国時代が終わり、新たな支配体制を固めた幕府や大名は、領分の地理・地勢・歴史を把握するために地誌の編集や絵図の収集・作成に努めました。一方で戦乱の世が治まると、参勤交代による支配層の移動はもとより、閉ざされた居住地域を超えて移動する人々は広がりを見せ、地理ガイドや名所記、携帯用の絵図などが流通していきました。

 19世紀に入ると幕府により本格的な地誌編さん事業が開始され、その参考として多くの地誌や絵図が収集されました。これらの資料群には「編脩地志備用典籍(へんしゅうちしびようてんせき)」という蔵書印が捺されていますが、この内武蔵国、とくに江戸を中心とした地誌・絵図の一部が東京都公文書館に引き継がれています。

 今回の企画展では、これら当館所蔵の地誌・絵図を中心として、江戸とその周辺を対象とした地誌・絵図の展開過程を、時代を追ってご紹介していきます。都市江戸の発展、都市文化の成熟と関わりながら変化していく地誌・絵図のすがたを、系譜的にご観覧いただける構成となっています。

 展示構成
 Ⅰ 江戸時代前期の地誌・絵図 ~名所記の自立、大型江戸図の成熟
 Ⅱ 江戸幕府の地誌編さん事業と「御府内備考」
 Ⅲ 江戸時代後期の地誌・絵図 ~名所図会の完成、分割絵図の普及

講演会情報

令和7年度東京都公文書館夏企画展「江戸の地誌・絵図 ~その系譜をたどる」関連講演会

  • 開催日時:令和7年9月2日(火曜日)
  • 開催場所:東京都公文書館 研修室
  • 内  容:「近世地誌の系譜 -江戸の地誌は何を記し、何を伝えたか」
          講師 鈴木 章生氏(目白大学社会学部教授) 
         「江戸絵図の系譜」
          講師 西木 浩一  (東京都公文書館職員) 
  • 募集定員:60名(先着順・定員となり次第募集終了)
  • 参 加 費:無料
  • *託児サービス(授乳室、おむつ交換室、託児スペース)のご利用を希望される方は、事前にご相談ください。

  • 募集開始:令和7年7月10日(木曜日)

    【応募フォーム】下記のMicrosoftformsでご回答ください。

      https://forms.office.com/r/S638BgSVi0(外部へリンクします。)

    【画像】令和7年度東京都公文書館夏企画展「江戸の地誌・絵図~その系譜をたどる」関連講演会応募フォーム

常設展示情報

ミニ企画展示 「戦後80年 戦火を免れた文書群」

  • 展示期間:令和7年5月23日(金曜日)から7月15日(火曜日)まで 【終了しました。】
  • 休館日:日曜日・祝日・第三水曜日

 当館では、常設展示室内の立面展示ケースを利用して、年に5、6回のペースでミニ企画展を開催し、特色ある所蔵資料の紹介や、周年記念などのタイムリーな企画を立てて展開しています。

戦火を免れた文書群


 東京都公文書館には、江戸・明治期史料、東京府・東京市文書といった戦前期の歴史的資料も数多く所蔵されています。
 これら戦前の文書群は、平穏無事に伝来されてきたわけではなく、震災・戦災を乗り越え、現在に至っています。特に、太平洋戦争末期、戦局が悪化し激しい空襲が現実の危機となる中、当時の職員たちは「文書疎開」を行い、文書を守りぬきました。終戦後、これらの文書群は文書課四谷分室に集められ、東京市史編さん担当者の手で管理・目録作成が実施されました。この営みがのちに都政史料館、東京都公文書館の設置につながっていく根幹となったのです。
 令和7年(2025)は戦後80年の節目の年に当たります。この機会に、改めて戦時下にあって貴重な資料を守り抜いた職員たちのアーカイブに対する信念と、それらを継承し、後世に残していく当館の役割を、多くの方に知っていただくため、このミニ企画展を開催します。

 展示構成
 1 文書整理―資源愛護から疎開へ―
 2 文書疎開と東京の大空襲
 3 文書復帰と文書整理

*予告なく変更することがあります。
 

東京都公文書館常設展示「東京の軌跡」

 この常設展では、天下の城下町江戸から今日の首都東京に至る歴史の流れと主な出来事をご紹介します。

 東京都が所蔵する貴重な公文書や歴史資料に触れながら、東京の軌跡をたどれるように構成しました。

 現在の東京の成り立ちと発展の過程を振り返りながら、記録資料を保存し利活用することの意味に思いをめぐらせ、未来へのヒントを見いだしていただければ幸いです。

 資料保存の観点から全ての資料について複製を展示しています。

企画展紹介動画の公開

 令和6年10月18日(金曜日)から12月17日(火曜日)まで開催しました、秋企画展「アーカイブズって何だ 東京都域の変遷と所蔵資料の形成史」の動画を公開しました。

令和6年度東京都公文書館秋企画展「アーカイブズって何だ 東京都域の変遷と所蔵資料の形成史」(16分30秒)

 
    

過去の展示

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