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東京都公文書館では、所蔵資料や事業について、その内容を広く紹介し、多くの方々に知っていただくために、資料展や講演会等を開催しています。
江戸・東京の歴史を概観する常設展示「東京の軌跡」や企画展示の他、展示資料やアーカイブズに関する講演会等を実施します。
企画展示情報
令和7年度東京都公文書館秋企画展「渋沢栄一と東京」
- 展示期間:令和7年10月20日(月曜日)から12月16日(火曜日)まで
- 開館時間:午前9時から午後5時まで(入場は午後4時30分まで)
- 休館日:日曜日・祝日・第三水曜日(11月19日)
明治維新後、新政府は東京を帝都にふさわしい機能と景観をそなえた大都市として整備しようと様々な施策を行いました。その財源となったのが、「七分積金」です。
七分積金は、寛政3年(1791)、窮民救済を目的に松平定信が設置し、幕末に至るまで長年にわたり江戸町人が積み立ててきた財源でしたが、新政府は、インフラ整備など窮民救済以外の「公益」に資する事業にも利用していきます。
この七分積金の運用に深く関わったのが、「日本資本主義の父」「実業界の父」と呼ばれ、新一万円札の肖像にもなった渋沢栄一です。
本企画展では、当館が所蔵する資料のうち、渋沢が関与した積金を運用していた東京会議所関係資料のほか、積金の窮民救済機能を継承して設置された養育院の歴史等を紐解き、“公益事業”に取り組む渋沢栄一のもうひとつのすがたを描きます。
展示構成
第1章 東京会議所と渋沢栄一 ~「官」と「民」をわける
第2章 養育院と渋沢栄一 ~「官」と「民」のあいだで
第3章 松平定信関係史料と渋沢栄一
講演会情報
令和7年度東京都公文書館秋企画展「渋沢栄一と東京」関連講演会
- 開催日 :令和7年11月28日(金曜日)13:30(13:00受付開始)から16:30まで
- 開催場所:東京都公文書館 研修室
- 内 容:「養育院にみる渋沢栄一と松平定信」
講師 小美濃 彰 (当館職員)
「頓挫した企てが語る東京の渋沢栄一」
講師 池田 真歩氏 (東京都立大学人文社会学部准教授) - 募集定員:60名(先着順・定員となり次第募集終了)
- 参 加 費:無料
- 募集開始:令和7年10月2日(木曜日)
応募フォームはこちらから(外部へリンクします。)
- 応募フォームの補足説明(PDF:557KB)
*託児サービス(授乳室、おむつ交換室、託児スペース)のご利用を希望される方は、申し込み時にご相談ください。
常設展示情報
ミニ企画展示 「戦後80年 戦火を免れた文書群」
- 展示期間:令和7年5月23日(金曜日)から7月15日(火曜日)まで 【終了しました。】
- 休館日:日曜日・祝日・第三水曜日
当館では、常設展示室内の立面展示ケースを利用して、年に5、6回のペースでミニ企画展を開催し、特色ある所蔵資料の紹介や、周年記念などのタイムリーな企画を立てて展開しています。
東京都公文書館には、江戸・明治期史料、東京府・東京市文書といった戦前期の歴史的資料も数多く所蔵されています。
これら戦前の文書群は、平穏無事に伝来されてきたわけではなく、震災・戦災を乗り越え、現在に至っています。特に、太平洋戦争末期、戦局が悪化し激しい空襲が現実の危機となる中、当時の職員たちは「文書疎開」を行い、文書を守りぬきました。終戦後、これらの文書群は文書課四谷分室に集められ、東京市史編さん担当者の手で管理・目録作成が実施されました。この営みがのちに都政史料館、東京都公文書館の設置につながっていく根幹となったのです。
令和7年(2025)は戦後80年の節目の年に当たります。この機会に、改めて戦時下にあって貴重な資料を守り抜いた職員たちのアーカイブに対する信念と、それらを継承し、後世に残していく当館の役割を、多くの方に知っていただくため、このミニ企画展を開催します。 展示構成
1 文書整理―資源愛護から疎開へ―
2 文書疎開と東京の大空襲
3 文書復帰と文書整理
*予告なく変更することがあります。
東京都公文書館常設展示「東京の軌跡」
この常設展では、天下の城下町江戸から今日の首都東京に至る歴史の流れと主な出来事をご紹介します。
東京都が所蔵する貴重な公文書や歴史資料に触れながら、東京の軌跡をたどれるように構成しました。
現在の東京の成り立ちと発展の過程を振り返りながら、記録資料を保存し利活用することの意味に思いをめぐらせ、未来へのヒントを見いだしていただければ幸いです。
資料保存の観点から全ての資料について複製を展示しています。
企画展紹介動画の公開
令和6年10月18日(金曜日)から12月17日(火曜日)まで開催しました、秋企画展「アーカイブズって何だ 東京都域の変遷と所蔵資料の形成史」の動画を公開しました。