指定管理者制度
指定管理者制度について
平成15年9月の地方自治法改正により、「指定管理者制度」が導入されました。同制度の導入により、それまで公共団体や都の出資法人等のみが管理できることとされていた「公の施設」(※)の管理を、広く民間の団体に行わせることが可能になりました。この改正は、住民のニーズに、より効果的・効率的に対応し、住民サービスの向上を図るとともに、経費の節減等を図ることを目的とするものです。
※「公の施設」とは、住民の福祉を増進する目的をもって、都など地方公共団体が設置し、住民の利用に供する施設をいいます。
指定管理者の導入状況
東京都では、令和6年4月1日現在、以下の施設に指定管理者制度を導入しています。
指定管理者の募集・選定
指定管理者の募集・選定状況については、下記「所管局等のページ」からご覧ください。
指定管理者の管理運営状況評価
指定管理者の管理運営状況については、外部委員で構成する評価委員会を設置し、毎年度評価を実施しています。
<指定管理者管理運営状況評価の仕組み>
○ 評価結果
(1)概要
S評価 :20施設
A評価 :73施設
B評価 :118施設
C評価 :1施設
総務局(1施設|東京都人権プラザ) | 一次評価・二次評価・総合評価 |
生活文化スポーツ局(21施設|東京都江戸東京博物館等) | 一次評価・二次評価・総合評価 |
住宅政策本部(1施設|都営住宅等) | 一次評価・二次評価・総合評価 |
環境局(10施設|東京都立小峰公園等) | 一次評価・二次評価・総合評価 |
福祉局(13施設|東京都石神井学園等) | 一次評価・二次評価・総合評価 |
保険医療局(2施設|東京都リハビリテーション病院等) | 一次評価・二次評価・総合評価 |
産業労働局(4施設|東京都立産業貿易センター台東館等) | 一次評価・二次評価・総合評価 |
建設局(101施設|東京都日本橋駐車場等) | 一次評価・二次評価・総合評価 |
港湾局(58施設|有明客船ターミナル等) | 一次評価・二次評価・総合評価 |
教育庁(1施設|東京都立埋蔵文化財調査センター) | 一次評価・二次評価・総合評価 |
※ 都から指定管理者に支出した指定管理料、事業報告書及び施設の管理運営に関する収支の状況については、下記「所管局等のページ」からご覧ください。
(3)主な取組事例
◆東京都庭園美術館(東京都港区白金台五丁目)
「フィンランド・グラスアート」展
<指定管理者>
公益財団法人東京都歴史文化財団
<施設概要>
昭和58(1983)年10月開館。東京都庭園美術館は、昭和8年に建設され平成27年に国の重要文化財に指定となった旧朝香宮邸を利用した美術館であり、建築や装飾芸術を中心にさまざまなジャンルの展覧会が開催されている。敷地内には、宮邸時代の面影を残す庭園があり、築山や池を含む日本庭園として四季折々の変化を楽しむことができる。
<取組事例>
開館40周年の節目の年として、「装飾の庭」展や「フィンランド・グラスアート」展などの展覧会では、館の装飾や空間の新たな魅力を発信したほか、ユニークベニューの利用拡大に向けた取組等、積極的に事業を実施した。また、レストラン・カフェでは展覧会の内容とリンクしたメニューを提供するなど、展覧会以外でも美術館を楽しめる試みを行った。
◆東京都立小峰公園(東京都あきる野市留原)
国蝶オオムラサキ幼虫の越冬環境整備
<指定管理者>
公益財団法人東京都公園協会
<施設概要>
平成2年(1990)年7月開園。東京都立小峰公園は都立秋川丘陵自然公園内に位置し、三本の尾根と二つの谷戸からなる園内では四季折々の自然を楽しむことができる。敷地内にビジターセンター、民家風休憩舎、展望広場などが整備され、園内の自然を紹介した展示や資料の閲覧、野外で自然とふれあう体験学習などができる。
<取組事例>
絶滅危惧種であるトウキョウサンショウウオの産卵場所や、国蝶オオムラサキ幼虫の越冬環境を整備したほか、飼育マニュアルの作成など希少種の保全に取り組むなど、里山環境の保全に取り組んでいる。地域の歴史や文化を体感するプログラムや、里山体験活動や社会福祉施設での出前講座など、多様な利用者ニーズに応じてコーディネートした自然教室「オーダーメイドプログラム」を実施した。
◆葛西臨海水族園(東京都江戸川区臨海町六丁目)
「サンゴ礁の海」水槽
<指定管理者>
公益財団法人東京都動物園協会
<施設概要>
平成元年(1989)年10月開園。葛西臨海水族園は葛西臨海公園内に位置し、地上30.7メートルの特徴的な外観の大きなガラスドームが象徴となっている。館内では500種を超える世界の海の生き物や2,200トンのドーナツ型の大水槽で群泳するクロマグロ、国内最大級のペンギン展示場で泳ぎ回るペンギンの姿などを見ることができる。
<取組事例>
サンゴの生育に影響する窒素を除去する装置を新しく開発し、「サンゴ礁の海」水槽に適用するなど技術開発を着実に進めている。水族園に訪れる機会の少ない障害児等を招待する事業の他、DXを活用し遠く離れた展示動物の生息地と園をつなぐ体験プログラムを展開するなど、多彩な環境教育を展開している。
○ 各年度の評価結果概要は、以下のとおりです。
令和3年度 管理運営状況評価結果 (
令和5年度 管理運営状況評価結果 (PDF