指定管理者制度
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指定管理者制度について
平成15年9月の地方自治法改正により、「指定管理者制度」が導入されました。同制度の導入により、それまで公共団体や都の出資法人等のみが管理できることとされていた「公の施設」(※)の管理を、広く民間の団体に行わせることが可能になりました。この改正は、住民のニーズに、より効果的・効率的に対応し、住民サービスの向上を図るとともに、経費の節減等を図ることを目的とするものです。
※「公の施設」とは、住民の福祉を増進する目的をもって、都など地方公共団体が設置し、住民の利用に供する施設をいいます。
指定管理者の導入状況
東京都では、令和7年10月1日現在、以下の施設に指定管理者制度を導入しています。
指定管理者の募集・選定
指定管理者の募集・選定状況については、下記「所管局等のページ」からご覧ください。
指定管理者の管理運営状況評価
指定管理者の管理運営状況については、外部委員で構成する評価委員会を設置し、毎年度評価を実施しています。
< 指定管理者管理運営状況評価の仕組み >
○ 評価結果
(1)概要
S評価 :21施設
A評価 :86施設
B評価 :105施設
C評価 :1施設
総務局(1施設|東京都人権プラザ) |
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生活文化局(7施設|東京都江戸東京博物館等) |
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スポーツ推進本部(14施設|東京体育館等) |
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住宅政策本部(1施設|都営住宅等) |
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環境局(10施設|東京都立小峰公園等) |
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福祉局(12施設|東京都石神井学園等) |
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保健医療局(2施設|東京都リハビリテーション病院等) |
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産業労働局(4施設|東京都立産業貿易センター台東館等) |
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建設局(103施設|東京都日本橋駐車場等) |
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港湾局(58施設|有明客船ターミナル等) |
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教育庁(1施設|東京都立埋蔵文化財調査センター) |
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※ 都から指定管理者に支出した指定管理料、事業報告書及び施設の管理運営に関する
収支の状況については、下記「所管局等のページ」からご覧ください。
(3)主な取組事例
◆東京都庭園美術館(東京都港区白金台)
「そこに光が降りてくる 青木野枝/三嶋りつ惠」展(撮影:高橋マナミ) 「建物公開2024 あかり、ともるとき」展 (撮影:黒目写真館)
<指定管理者>
公益財団法人東京都歴史文化財団
<施設概要>
昭和58(1983)年10月開館。昭和8年に建設され、主要な部屋の内装にアール・デコ様式が起用されており、宮内省内匠寮が手がけた邸宅の中でも特色のある建築として、平成27年に国の重要文化財となった旧朝香宮邸を利用した美術館である。主に建築や装飾芸術を中心にさまざまなジャンルの展覧会を開催し、敷地内には、宮邸時代の面影を残す庭園があり、築山や池を含む日本庭園として四季折々の変化を楽しむことができる。
<取組事例>
「そこに光が降りてくる」などの企画展では、会場構成に工夫を凝らし、アール・デコの装飾空間と一体となって作品と向き合う庭園美術館ならではの鑑賞体験を提供した。また、近隣の店舗等が出店する「庭園マルシェ」や美術館の緑豊かな芝庭を活用した「庭園能」など、来館者が楽しめるイベントを充実させた。
◆カヌー・スラロームセンター(東京都江戸川区臨海町)
<指定管理者>
株式会社協栄
<施設概要>
令和元(2019)年7月完成。江戸川区にある国内初の人工カヌースラローム施設。東京2020大会では、カヌー(スラローム)競技の会場となった。全長約200メートルの本格的な競技コースを備え、国際大会にも対応可能。東京2020大会後の令和4(2022)年7月、アスリートの強化育成の拠点としてだけでなく、ラフティングなどの水上レジャーへの機会を創出する施設として再始動した。
<取組事例>
「安全」と「遊び」を同時に体験できる親子向けの水難事故防止イベントや、日中に加えて新たに日没後のラフティングツアーを実施するなど、施設の多目的利用を積極的に進めた。また、TV番組やMV撮影などのロケ利用の相談は昨年度に引き続き増加し、それに伴い営業時間外での対応や、様々な撮影内容の要望も増えているが、柔軟に対応し利用につなげた。
◆大神山公園(東京都小笠原村父島)
<指定管理者>
公益財団法人東京都公園協会
<施設概要>
昭和56(1981)年4月開園。小笠原諸島・父島にある自然豊かな都立公園。丘陵地の大神山地区と、二見港に面した平坦地である大村中央地区に分かれており、丘陵地の展望台からは太平洋の絶景を望め、遊歩道では固有植物や野生動物との出会いが楽しめる。海岸沿いには広場や小笠原ビジターセンター(環境局所管)などがあり、夏季のサマーフェスティバルなど季節ごとのイベントも開催され、南国の自然と文化を満喫することができる。
<取組事例>
耐候性ネットとサンゴダストを活用したウミガメ迷走防止堤の改良を実施し、希少種であるウミガメ保全に大きく貢献。また、樹木点検アプリの導入により、GPSによる位置情報の共有や樹木医によるリアルタイムの確認等が可能となり、小笠原という離れた環境においても点検と診断のレベルを下げることなく、樹木管理の効率化を推進した。
○ 各年度の評価結果概要は、以下のとおりです。
令和3年度 管理運営状況評価結果
令和4年度 管理運営状況評価結果
令和5年度 管理運営状況評価結果
令和6年度 管理運営状況評価結果 (PDF)(Excel)(CSV)