史料の解読と読み下し例~鉄道開業と人々のくらし 「町触(鉄道運転開始につき心得)」

(出典:『記事類纂 壬申・地輿』請求番号:634.A5.14 )

【史料】

鉄道運転開始につき心得1
鉄道運転開始につき心得2

解読文

壬申五月四日
    町触
今般東京横浜之間鉄道落
成不日運転相開候ニ付而者万一
汽車発進中ニ線路遮行
或者彷徨又ハ荷物落遺有
之候而者其者之損傷而巳ナ
ラス汽車之障碍無数乗
車之人命ニ関渉致し候間
以来ハ線上横切道ニ汽車近
付ヲ見受候ハヽ暫時待合通車
後往来可致且連日数度通車
往復之儀ニ候間老人小児其外
共此旨篤与相心得線路ハ勿論
横切道辻々ニ致掲示置候制札之
趣厚相守自他之危害不生様
可致事
  壬申五月四日

読み下し文

壬申五月四日
    町触
今般東京横浜の間鉄道落
成、不日運転相開き候については、万一
汽車発進中に線路遮行
或は彷徨又は荷物落遺これあり
候ては其者の損傷のみな
らず汽車の障碍無数、乗
車の人命に関渉致し候間
以来は線上横切道に汽車近
付を見受け候はば暫時待ち合わせ、通車
後往来致すべく、且連日数度通車
往復の儀に候間、老人小児其外
共此旨篤と相心得、線路は勿論
横切道辻々に掲示致し置き候制札の
趣厚く相守り、自他の危害を生ぜざる様
致すべき事
  壬申五月四日

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