都レンジャーニュース

都レンジャーニュース 令和元年度

令和2年3月20日(母島レンジャー 向)

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  • オガサワラカワラヒワの保全活動への協力

     今、小笠原ではオガサワラカワラヒワのために、繁殖地でのネズミ駆除を行っています。

     オガサワラカワラヒワは母島列島と南硫黄島のみに分布する固有亜種であり、国内希少野生動植物種です。また、固有亜種とカテゴライズされていますが、換羽のタイミングや嘴の形状に特徴があり、遺伝子的には固有性が高い、国内でも極めて希少な鳥です。  
     一方で生態が十分に把握されておらず、適切な保護対策が打ち出されていなかったため国内でも最も絶滅に瀕している鳥の一種です。
     
     本活動は林野庁が主体となり、各行政機関(環境省、東京都、小笠原村)が連携して実施しており、このネズミ駆除によって春の繁殖成功率を上げることを目的としています。
     今回の活動は様々な新しい試みの中で行っている部分もありとても難しいですが、無事成果が出て再びオガサワラカワラヒワが身近にみられることを願っています。



令和2年2月17日(母島レンジャー 竹中)

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  • 鮫ヶ崎での外来種駆除ボランティア

     毎年夏になると、東京農業大学のボランティア部の学生達が、外来種駆除作業のため、自費で小笠原まで来てくれています。若い人たちの圧倒的なパワーで一気に作業が進み、本当に感謝しています。
     母島での作業は、夏だけだったのですが、今年は冬も来てくれました。さらに、卒業間近の4年生まで来てくれて感激しました。マンパワーの不足が母島の切実な問題なので、彼ら彼女らは、とてもありがたい存在なのです。
     これからも、母島での作業をよろしくお願いします!

令和2年2月3日(母島レンジャー 足立)

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  • 新レンジャー紹介(小笠原地区母島)

     1月より小笠原地区の都レンジャーとして母島に赴任いたしました、足立祥吾(あだちしょうご)と申します。
     出身は大阪で、現在までに東京、栃木、岩手と拠点を変えながら、人と自然の橋渡しになるような活動をしてまいりました。  
     小笠原諸島には、今回の赴任で初めて来島しました。小笠原の自然を楽しみながら、その魅力を守っていけるように頑張っていきたいと思います!

令和元年12月10日(父島レンジャー 熊本)

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  • 台風21号の被害

     2019年10月24日、母島父島を直撃した台風21号は予想を大幅に上回る被害でした。父島の山間部を走る夜明道路は8日間閉鎖したほか、東京都の管理する園地及び歩道は利用者の方の安全を確保できる状況になるまで全て閉鎖としました。その後、現状把握(倒木・掛かり枝・落石等の確認)、直営での伐採作業、業者さんにお願いする伐採作業と、順を追って作業をし、安全が確認できた園地及び歩道から通行止めの解除をしていきました。父島においては全ての園地及び歩道が使用可能となったのは11月26日でひと月以上もかかりました。母島では、12月10日現在、北部にある西台線歩道と東山線歩道が未だ通行止めとなっております。  
     今回の台風を受け、予想だにしない事態に直面した際の作業の優先順位や毎日行われる現場報告の情報共有、道具のメンテナンスの重要性を再認識する機会になりました。いつまた起こると知れない事態にも冷静に対応できるように、今回の教訓を忘れず次に生かしていきたいと思います。



令和元年12月3日(父島レンジャー 井上)

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  • 神代植物公園植物多様性センター 講演会

     「小笠原の植物多様性」というテーマで講演してきました。会場は東京都調布市にある神代植物公園植物多様性センター。植物に興味のある方々への講演でしたが、あまり専門的な内容になりすぎないように、普段我々がフィールドを歩いていて感じる小笠原植物の魅力を素直に伝えられたらいいなという思いで講演に望みました。講演後のアンケートを見せてもらいましたが、たくさんの好評をいただき自分的にも満足のいく講演会になりました。一般の方々へ向けて都レンジャーが話す機会はなかなかないので、都レンジャーを知ってもらえるいい機会になりました。

令和元年11月15日(父島レンジャー 後藤)

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  • 北硫黄島調査

     今年の6月(6月17日~24日)、東京都による北硫黄島自然環境調査が実施されました。2年前は南硫黄島、今回は北硫黄島で約10年ぶりの総合調査です。この調査に、主に山岳班として都レンジャーも参加しました。
     現地では、急峻な地形での荷揚げ、ルート工作時の希少種への配慮、隊員の健康チェックなど多様な役割を担い、これまで学んだ知識と経験をフル活用して臨みました。安定しない天候の中、計画通りに調査を進めることは困難を極めましたが、精鋭揃いの隊員と関係者が一体となって取り組んだことで無事に調査を終えることが出来ました。
     北硫黄島はかつて人が定住していた島で、そこには、原生の自然を残す南硫黄島とは一味違う自然環境が広がっていました。調査から約半年、興味深い調査結果も段々とわかってきています。今後は、現場に立つことで得られた貴重な経験を、調査結果と共に、皆さんにお伝えてしていきたいと考えています。

令和元年10月20日(母島レンジャー 宮川)

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  • 台風後

     内地(本土)に甚大な被害をもたらした台風19号ですが、内地に行く前に小笠原にも影響を出していきました。幸いにも大きな被害はありませんでしたが強い風と大雨の影響で森の中の木々が結構倒れてしまいました。
     荒れてしまった歩道(登山道)が使えるように速やかに倒木を処理するのも東京都レンジャーの大事な仕事!チェーンソーを担いで山に登って立ちはだかる数々の倒木と格闘してきました。やっとすべての歩道の整備が終了!と思ったらまたすぐに台風がやってきそう...。この時期は毎年台風と歩道整備の追いかけっこです。

令和元年10月18日(父島レンジャー 川口)

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  • 小笠原小学校レクチャー

     小笠原小学校の6年生に、母島移動教室の事前レクチャーを実施しました。母島最高峰の乳房山に登るということで、母島の自然やそこで働くレンジャーの仕事を紹介しました。
     今回のレクチャーでは、私たちレンジャーの重要な任務である「自然の保護と利用の適正化」ということについて、ゲームをしながら子どもたちに考えてもらいました。ちょっと難しいテーマでしたが、どうしたら保護と利用のバランスが保てるかを考えて、グールプごとに工夫した点などを発表してくれました。母島の動植物については、自分たちで調べて学習できるワークブックを作成し配布しました。
     母島では、乳房山の自然に精通した東京都レンジャーや環境省のレンジャーが案内してくれます。父島とは違う景観や母島固有の動植物に触れ、ますます自然に関心を持ってもらえたらと思います。

令和元年9月26日(父島レンジャー 後藤)

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  • 小笠原高校での授業

     小笠原の高校1年生を対象に、島の生態系とそれに関わる仕事について、自然環境担当職員と一緒に授業をしてきました。空撮動画を使って父島列島を紹介した場面では、自分たちが住んでいる島の普段とは違う角度からの景色に、驚いたり感動したり、様々な感想を持った様子でした。
      自然の保護と適正な利用のためには地域住民の理解と協力が必要です。その点で、島の高校生に伝えられる機会は重要であり、今後も依頼があった場合は積極的に対応したいと考えています。

令和元年9月1日(父島レンジャー 石井)

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  • 新レンジャー紹介(小笠原地区父島)

     4月より父島レンジャーとして小笠原に赴任致しました石井千秋(いしいちあき)です。
     新婚旅行で小笠原を訪れた際小笠原の自然に魅了され、いつか小笠原の自然に関わる仕事に携わりたいとの想いを抱き続け、20年越しの念願を叶えることができました。
     業務や日常生活で小笠原の自然に囲まれ、日々驚きと感動の毎日です。是非皆様と小笠原を盛り上げていくため精進してまいりますので、どうぞ宜しくお願い致します。
     前職では海外での活動が中心の職場におりましたので、日本国内に限らず広く世界中に小笠原の自然の素晴らしさを伝えていければ嬉しい限りです。

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