都レンジャーニュース

都レンジャーニュース 平成26年度

2015年3月15日(母島レンジャー 川口)

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  • 「小笠原諸島の自然とラン」写真展

     国立科学博物館筑波実験植物園で開催された「つくば蘭展」の写真展示「世界自然遺産・小笠原諸島の自然とラン」に、東京都レンジャーが巡視を通じて撮影した様々な写真の提供を行いました。
     今後、東京都の神代植物公園や小石川植物園などで巡回展示が行われる予定です。小笠原諸島の雰囲気や希少なラン科植物の魅力が伝わる展示内容となっておりますので、ぜひ足をお運びいただければと思います。



2015年3月13日(父島レンジャー 大畑)

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  • 近自然工法による歩道整備

     その場所にある木や石などの自然素材を用いて歩道などを整備する「近自然工法」という工法があります。景観的に自然の中に溶け込みやすく、また機能的でもあり、自然公園での歩道の補修に有効な方法だと考えています。都レンジャーは自主的な研修や小笠原村が主催している講習会に参加して、そこで修得した技術を活用しています。
     この日は東京から来た専門学校生の環境実習という形で外来木のモクマオウを用いて、雨により洗掘されてしまった釣浜の階段を数か所補修しました。
     こうした技術を今後も高めつつ、様々な形でアウトプットしていけるように努めたいと考えています。

2015年1月27日(父島レンジャー 大畑)

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  • 鳥インフルエンザパトロール

     冬になると小笠原にもカモ類が飛来してきます。小笠原ではこれまで鳥インフルエンザウィルスに感染した野鳥は確認されていませんが、万が一に備え、レンジャーは巡視中にカモ類が集まりやすい河川やダムなどを調査し、不審死亡個体がないかなどのパトロールを行っています。11月にはまだ少なかったカモ類も、12月末より徐々に種数・個体数ともに増えてきました。
     死亡個体がいたからといって過剰に警戒する必要はありませんが、カモなどの死亡個体を確認された場合には、お手を触れずに小笠原支庁産業課鳥獣保護担当(04998-2-2122)までご連絡下さい。

2015年1月12日(父島レンジャー 熊本)

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  • ビジターセンター展示更新

     小笠原ビジターセンターにあるレンジャーコーナーを更新しました。今回は『東京都小笠原支庁twitter特集! ~都レンジャーがつぶやいた自然情報~』です。
    東京都小笠原支庁は2013年1月27日よりツイッターを始めました。その中で日々つぶやかれる『自然情報』は都レンジャーによるものです。毎日の巡視の中で見つけた小さな自然の変化をそれぞれのレンジャーの目線で写真と共につぶやいています。今回の展示は100を超えるつぶやきの中から各レンジャーのお気に入りの原稿を選びました。この展示を見て是非、小笠原支庁ツイッターをチェックしてみてください。



2015年1月5日(母島レンジャー 向)

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  • 南崎での違法行為

     年末年始の母島では、多くの観光客や島民が、釣りやダイビング、山登りなどのアクティブスポーツを楽しんでいます。
    そのような中、残念ながら一部の心無い人達によるマナー違反も見受けられます。
    写真はたき火の後ですが、このほかにも食べたお弁当箱や釣り餌の袋、釣り糸やたばこの吸いガラなどがそのまま捨ててありました。
    小笠原では村条例により、たき火などのキャンプ行為のほか、野宿なども禁止されています。
    島がいつまでもきれいであるように、皆様のご協力をお願いいたします。

2014年12月30日(父島レンジャー 後藤)

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  • オガサワラグワ保全対策への協力

     東京都は植生回復状況調査の一環で弟島オガサワラグワの保全対策を行っています。都レンジャーはその一部の調査を担っており、先日は弟島オガサワラグワの結実状況調査を行いました。小笠原原生林の重要な構成種であったとされるオガサワラグワの保全は、植生回復を図る際の一つの指標となります。今はまだ生態学的な基礎情報が不足している状況のため、今回のような基礎調査の蓄積が今後の保全に繋がっていきます。

2014年12月26日(母島レンジャー 勝部)

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  • クロアシアホウドリ調査の舞台裏

     東京都で毎年行っているクロアシアホウドリの足環付けのための事前調査を、今年も母島周辺の属島で行いました。普通はなかなか行けない場所なので羨ましがられることもありますが、実はかなりハード。海が荒く船が島につけられないため、真冬の海を泳いで渡って上陸し、着替えて、崖を上り、調査をして、また濡れた水着に着替えて船まで泳いで戻ります。これを3島行うので、島間の移動中は濡れたままで冷たい風に当たっています。風邪をひかないよう、体調管理と気合が大切です。

2014年11月26日(母島レンジャー 勝部)

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  • 都レンジャー活動の中間報告会

     普段は遠く離れた場所で活動している多摩レンジャーと小笠原レンジャーが一堂に会しての中間報告会が、立川市の多摩環境事務所で行われました。今年度の上半期でどのようなことをしてきて、今後どのようなことをしていくのかについて各地域からの報告がありました。小笠原での活動を知ってもらうとともに、普段あまり接点のない地域の活動を聞くことはとてもいい刺激になりました。下半期も気を引き締めて頑張ります!

2014年11月17日,21日(父島レンジャー 熊本)

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  • 普及啓発 ~スカイプによる授業~

     東京都内の小学校への普及啓発は今年で3年目となります。今回、初の試みとしてスカイプによる授業を実施しました。夏から担任の先生方と打ち合わせを重ね本番は約15分のスカイプによる授業でした。小笠原諸島父島からの授業であることを児童たちに実感してもらいたかったので、大村海岸で実施しました。質疑応答を中心に海をバックに行った授業は児童にも先生方にも好評で、南の島を実感できただけでなく、そこで働く都レンジャーをリアルに感じてもらえたとようです。
    スカイプによる授業は、父島にいながら多くの学校で授業ができるメリットがあります。課題を整理し、積極的に取り組んでいきたいと思います

2014年10月04日(父島レンジャー 熊本)

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  • 歩道整備

     都レンジャーの業務の一つに「自然公園施設の点検及び危険箇所の応急補修」があります。歩道や自然公園施設を安全に利用できるよう、点検及び破損箇所や危険箇所の応急補修を行うのですが、歩道そのものを補修することもあります。写真は、昨年度1月に研修を受けた『近自然工法』で補修した箇所です。雨により土が流され段差が高くなってしまった箇所に階段を付け足しました。階段を一段増やすだけで、とても歩きやすくなりました。

2014年10月1日(母島レンジャー 川口)

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  • オガサワラシジミ保全対策への協力

     オガサワラシジミについては、環境省の保護増殖事業の一環として、多摩動物公園が生息域外での飼育を行っています。都レンジャーは、その取り組みに協力するため、幼虫の飼育などを行っています。
     卵やふ化したばかりの幼虫は、数ミリ程度の大きさです。顕微鏡を使いながら、餌替えや生育状況の確認を行いますが、技術と集中力が必要な作業です。

2014年9月29日(母島レンジャー 向)

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  • 台風17号通過後の緊急巡回

     都レンジャーは日々、自然公園歩道を巡視し、歩道や施設の点検と応急補修を行っています。
     そのため、台風の接近などにより、自然公園内の歩道や施設の利用に支障が出た可能性がある場合には、緊急点検を行い、施設の破損チェックや危険な倒木や支障木などの確認と処理を行っています。
     台風17号の通過後にも、自然公園歩道の緊急巡回を行い、母島では母島山稜線歩道(乳房山歩道)や、南崎線歩道で、歩道を遮る大きな倒木が確認されたため、伐採処理を行っています。

2014年9月8日(父島レンジャー 後藤)

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  • 兄島グリーンアノール対策への協力

     昨年3月に特定外来生物であるグリーンアノールが兄島で発見されてから、これまで各関係機関によって様々な対策が取られてきました。その中で父島レンジャーはグリーンアノールを『探す』作業に協力しています。アノールがまだ確認されていない場所にセンサーとなるトラップを設置して、どの辺りまでアノールが侵入しているかを調査しています。これらの情報は今後の対策を考える上での重要な資料となります。兄島に残された貴重な自然を守るため、これからもアノール対策に積極的に協力していきます。

2014年9月3日(父島レンジャー 大畑)

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  • レンジャーの助っ人

     小笠原への来島者の方が増える「着発期間」とよばれる夏の繁忙期。9月に入り、少し落ち着いてきたものの、レンジャーは普段より高頻度で島内の巡視などを行っています。しかし、レンジャーの人数にも限りがあるため、内地より都の職員が短期派遣という形でレンジャー業務の応援に来てくれました。
     具体的には、レンジャーの巡視に同行し、支障木や施設故障などに応急的な対処を行ったり、おがさわら丸・ははじま丸の立ち会いなどの業務に協力頂いています。短期派遣職員の皆さんとともに、この夏の繁忙期を乗り切りたいと思います。

2014年7月30日(父島レンジャー 大畑)

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  • ビジターセンター展示更新

     東京都とNPO法人小笠原自然文化研究所は毎年、聟(むこ)島(じま)列島(れっとう)にて共同でアホウドリ類の足環付け調査を行っています。今年の5月7日、小笠原では戦後初となるアホウドリと推定されるヒナを確認しました。これにちなみ、都レンジャーの展示コーナーをアホウドリに関する内容へ更新しました。
    今回の展示では、アホウドリ調査に立ち会い、このヒナを確認した方たちの生の声や、これまで聟島列島で行ってきた保全の取り組み、アホウドリ類の生態などについて、レンジャーの視点で紹介しています。
    ビジターセンターにお立ち寄りの際には、是非ご覧ください。

2014年6月27日(父島レンジャー 熊本)

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  • 兄島グリーンアノール対策 安全管理講習実施

     兄島で行われているグリーンアノール捕獲作業は、無人島・炎天下・足場の悪い状況等、とても厳しい環境で日々作業が行われています。広域に渡り作業をする現場作業員への安全管理講習の必要性が高まっているとの話を受けて、自然環境研究センターから都レンジャーへ安全管理講習の依頼があり、今回、兄島アノール作業で班リーダーとなる18人を対象に講習を実施しました。
    作業中に起こりうるであろう代表的傷病を幾つか挙げ、その症状と対処について説明し、さらに事故が起こった時の初動について、一連の手当をロールプレイング形式で実施しました。
    受講者からは、今回の講習で扱わなかった症例や、現場で想定される事故にどんな対処をすべきか等、多くの質問がありました。
    兄島のグリーンアノール対策はまだまだ続きます。これからも都レンジャーは様々な形で、兄島グリーンアノール対策に協力していきます。

2014年5月31日

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  • 新レンジャー紹介 小笠原地区父島担当

     大畑良平(おおはた りょうへい)
     4月より父島レンジャーとして小笠原にやってきた大畑です。小笠原の地を踏むのは今回の赴任が初めてのことです。以前は都内の里山や都市公園などでレンジャーをしていました。日々、小笠原の自然に圧倒される毎日です。レンジャーとして学ぶべき事が多くあり、頑張らなければと思っています。皆様には、巡視中や二見港での立ち会いなどでお目にかかる機会があると思いますが、どうぞよろしくお願いいたします。

2014年5月31日(父島レンジャー 熊本)

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  • 鳥インフルエンザ対策パトロール終

     毎年、渡り鳥の飛来が増える11月頃からGW頃まで、鳥インフルエンザ対策の一環として、水鳥が多く集まるダムや河川を中心にパトロールを実施しています。パトロールでは、弱った個体や死亡個体の有無の監視及び飛来した鳥の数や種類についての調査を行っています。 今シーズンは、都レンジャーのパトロール中15種の渡り鳥を確認し、衰弱及び死亡個体は3個体でした。結果については、関係機関へ情報共有を行いました。

2014年5月18日(父島レンジャー 熊本)

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  • 孫島クロアシアホウドリ足環標識調査実施

     弟島のさらに北にある孫島では、クロアシアホウドリの営巣が行われています。今年も自然公園係と小笠原自然文化研究所のスタッフと共に、孫島へ上陸しクロアシアホウドリのヒナ14羽へ足環付けを行いました。2010年に4羽のヒナに足環を付けてから、毎年6羽→7羽→12羽→14羽と着実に数が増えています。父島列島でアホウドリ類の繁殖が確認されているのは孫島だけですが、これから他の島でも繁殖が行われるかもしれません。海鳥保全のため、都レンジャーは様々な関係機関から情報を収集し、新たな繁殖地の調査も行っています。

2014年5月8日(母島レンジャー 勝部)

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  • 聟島列島アホウドリ類足環付け調査

     毎年、小笠原自然文化研究所と共同で、聟島列島のアホウドリ類の個体数の増減や回帰状況を把握するため、ヒナへの足環付けを行っています。今年も、2泊3日のキャンプ生活で5つの島へ上陸し、1000個体以上のアホウドリ類に足環を装着しました。天候にも恵まれ、みんな真っ黒に日焼けしながらの作業でした。孵化個体数は若干の変動はありながらも、ここ数年増加傾向にあるようです。今後も動向をしっかり把握していきます。

2014年5月5日(父島レンジャー 後藤)

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  • 特別パトロール

     繁忙期であるGW期間中は小笠原支庁土木課自然公園係と共同で特別パトロールを行います。陸上と海上にある自然公園施設を見回り、施設が適切に利用されているか、利用者の安全は確保されているかを確認します。今年のGWも多くの利用者が見られましたが、特に大きな問題もなく無事に終了しました。

2014年5月4日(父島レンジャー 後藤)

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  • 南島での海鳥営巣

     この時期、南島にはたくさんの海鳥たちが繁殖のために帰ってきます。南島で繁殖が確認されているのはカツオドリ、アナドリ、オナガミズナギドリですが、その中には自然観察路上に営巣してしまう鳥もいます。そういった場合、レンジャーで鳥のマークが付いたポールを立てていますので、近くを通る際は営巣中の鳥をおどかさないように注意をお願いします。

2014年4月23日(父島レンジャー 熊本)

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  • 野外救命救急法研修

     都レンジャーは、巡視・調査時において怪我や不慮の事故に遭遇する可能性があります。そのため、自らが適切な処置を行い、速やかに医療機関へ搬送できるよう、上級救命講習及び野外救命救急法講習を受講しています。昨年度の野外救命救急法講習は怪我への対応が中心でしたが、今年度は、野外で発症した病気についての具体的な対応を実習しました。見た目で分かる怪我への対応と、見た目では分からない病気への対応の二つのパターンを勉強することで、より多様なケースへの対応が可能になりました。 こうした研修を通じて、最新の情報と技術の習得に努めています。

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