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小笠原の自然

都レンジャー ニュース 平成25年度

2014年3月17日(母島レンジャー 向)
写真:第61回日本生態学会大会への参加

第61回日本生態学会大会への参加

 広島で開催された第61回日本生態学会大会に「小笠原諸島における外来生物侵入防止対策」として、ポスター発表を行いました。また、自由集会「小笠原兄島へのグリーンアノールの侵入」に参加し、小笠原最新研究の一つとして、ポスター内容を発表しました。小笠原はグリーンアノールの駆除など、日本でも先駆的な外来種対策や研究が行われている地域の一つです。私たちも積極的に情報発信及び情報収集を行い、小笠原の自然保護と適正利用の推進を行っていきます。

2014年3月14日(父島レンジャー 熊本)
写真:東京都内の小学校での特別授業(普及啓発)

東京都内の小学校での特別授業(普及啓発)

 昨年度に引き続き、都内の小学校5校で『小笠原諸島とレンジャー』について特別授業を行いました。対象は小学校4年生から6年生まで。今年度は、小笠原諸島の自然や生活だけでなく、世界自然遺産小笠原諸島が抱える問題『外来種問題』についても話をしました。外来種問題は小笠原諸島だけでなく日本中にある問題です。「みんなの身近にもある外来種問題ってなんだろう?」の問いかけに「ブラックバス・アメリカザリガニ・ミシシッピアカミミガメ」等の答えが返ってきました。また、ペットを最後まで飼います等の感想もありました。今後も自分たちの身近な問題に気付いてもらえる授業を継続していきたいと思います。

2014年3月13日(父島レンジャー 後藤・熊本)
写真:検討委員会への出席

検討委員会への出席

 都レンジャーは各関係機関と連携し調査等を行っています。日々の業務で得られる調査データは小笠原諸島で行われている様々な自然保全事業に活用されています。
 毎年、事業の方針を決める検討委員会が東京で開催されるのですが、レンジャーもこの会議に出席し、その年にレンジャーが実施した調査報告や情報提供を行っています。会議での課題は様々ですが、専門分野の先生方との意見交換を行い、多くの科学的アドバイスをいただいています。
 今後もレンジャーは積極的に事業に協力し自然保全事業をバックアップしていきます。

2014年1月31日(父島レンジャー 熊本)
写真:近自然工法による歩道整備

近自然工法による歩道整備

 昨年度、エコツーリズム推進アドバイザー事業にて実施された近自然工法による歩道整備が、今年度も実施され、都レンジャーも3日間程度参加して勉強してきました。写真は父島の千尋岩直前のルートで、踏圧により水道が出来て土壌侵食が急激に進んでいた場所です。施工は、水の流れを考えて、左右交互に水が流れるようにして階段を作りました。今回学んだ工法を使って、私たちが巡視する自然公園の歩道の補修に活用し、皆様が安全に利用できる歩道にしていきたいと思います。

2014年2月4日(母島レンジャー 川口)
写真:シマカコソウ調査

シマカコソウ調査

 国の保護増殖事業対象種であるシマカコソウの調査を、母島属島で実施しました。シマカコソウは夏場に一時枯れてしまうため、生育状況は開花も確認できる冬場の時期に調査を実施します。冬場は海況が悪いため、属島に渡るのも一苦労、また生育地は崖地などが多いため、生育環境に影響を与えないよう注意が必要です。
 今年度も無事に調査が終了し、結果は例年と比較して良好な状況でした。調査結果は、関係機関に情報提供し、保全対策につなげていく予定です。

2014年1月6日(母島レンジャー 川口)
写真:歩道改修の事前調査

歩道改修の事前調査

 国立公園内の東京都が管理する歩道は、定期的に改修工事が行われています。
 東京都レンジャーは、歩道管理の担当職員、施工業者とともに、改修箇所の事前調査を実施しています。改修場所によっては、樹木の剪定などが必要になる場合があります。希少植物の生育に影響が出ないよう、施工業者とともに現場で影響が出そうな樹木に注意喚起の目印テープをつけていきます。
 歩道の安全管理と希少植物の保全を両立するためには、このような事前調査が重要となります。

2013年12月19日(父島レンジャー 熊本 母島レンジャー 川口)
写真:第1回アジア国立公園会議

第1回アジア国立公園会議

11月13日から開催された第1回アジア国立公園会議に、父島と母島の都レンジャーがポスター発表のため出席しました。父島からは、「小笠原諸島聟島列島におけるアホウドリ類保全の成果」というタイトルで、アホウドリ類の保全の取り組みについて発表を行いました。母島からは、「世界自然遺産・小笠原諸島で絶滅が危惧される固有チョウ類における保全管理システム」というタイトルで、オガサワラシジミの保全に関する協働管理について発表を行いました。日本各地やアジアの国々などから集まった関係者の方々に、小笠原諸島の保全の取り組みを紹介する良い機会となりました。

2013年12月13日(母島レンジャー 川口)
写真:ノネコ緊急捕獲

ノネコ緊急捕獲

巡視中に島内の山域にて、ノネコによるアカガシラカラスバト(巣立ち雛)の捕食死体を確認しました。その後、林野庁を中心にさまざまな関係機関が協力し、ノネコの緊急捕獲を実施しました。母島の関係者が総動員で作業を行った結果、3頭のノネコが捕獲されました。
母島の山域には、まだまだたくさんのノネコが生息していると思われます。個体数が回復傾向にあるアカガシラカラスバト、今後も島の方々と協力して生息環境改善等の取組みを行っていきたいと思います。

2013年12月7日(父島レンジャー 福寿)
写真:属島トンボ調査

属島トンボ調査

小笠原諸島固有のトンボは、父島ではすでに絶滅し見ることができません。研究者によると外来生物のトカゲであるグリーンアノール(以下アノール)の影響が大きく、父島列島で固有トンボを見ることができるのは、弟島や兄島等の属島に限られているとのことです。
都レンジャーは、例年夏の時期に、トンボの生息地となっている沢を踏査し、成虫の発生状況調査を行っています。調査によって得られた情報は、希少トンボの保全に役立てるため関係機関に提供しています。
今年は、兄島へのアノール侵入により状況が変化しており、希少トンボの現時点での生息状況は、重要な記録となるため、調査には特に力が入りました。調査の結果、希少トンボの著しい減少といった変化は見られませんでしたが、グリーンアノールが兄島に存在する限り希少トンボの危機的な状況は変わりません。都レンジャーは属島にわずかに残された希少昆虫類を保護するため、今後もグリーンアノール対策に協力を続けていきます。

2013年11月11日(父島レンジャー 後藤)
写真:ビジターセンターの展示更新

ビジターセンターの展示更新

小笠原ビジターセンターにあるレンジャーコーナーの展示を更新しました。今回のテーマは、「兄島のグリーンアノール」です。これまでにレンジャーが取り組んできた対策や、兄島の自然の重要性について紹介しています。父島では見ることのできない兄島の昆虫達の標本も展示していますので、お立ち寄りの際は是非ご覧ください。

2013年8月3日(母島レンジャー 勝部)
写真:都レンジャー短期支援職員

都レンジャー短期支援職員

昨年に引き続き、内地の東京都職員が都レンジャーの業務支援のため、7月中旬から小笠原に来ています。今年は、おがさわら丸の着発の期間が昨年よりも長くなったので、ははじま丸の立会いや巡視などレンジャーの幅広い業務支援をしていただくことで、とても助かっています。内地とは違う強烈な日差しと暑さの中、汗だくになりながら頑張っていますので、見かけたら声をかけてくださいね。

2013年7月24日(母島レンジャー 向)
写真:オガサワラシジミ保全事業

オガサワラシジミ保全事業

多摩動物公園の職員が来島し、都レンジャーと協力して、オガサワラシジミの捕獲と採卵を行いました。母島にはまだ生態がよくわかっていない生き物が数多くいます。オガサワラシジミも交尾行動の確認事例が少ないため、飼育下での繁殖方法に課題があります。そこで、都レンジャーはオガサワラシジミの生態に関する調査を行い、繁殖方法の確立に協力しています。

2013年7月24日(父島レンジャー 熊本)
写真:小笠原ビジターセンター特別展 ~南島展 カタチを変え続ける楽園の生きもの達~

小笠原ビジターセンター特別展 ~南島展 カタチを変え続ける楽園の生きもの達~

7月24日より小笠原ビジターセンターにて『特別展:南島』が開催されています。父島のNPO法人や小笠原諸島の動植物を研究している機関等と共に、今回は小笠原支庁、都レンジャーもパネル展示等を行っています。 支庁コーナーでは、「南島の自然を未来にひきつぐために」と題して、南島における適正な利用のルールやクマネズミの駆除事業等について紹介しています。また、都レンジャーコーナーでは、「陰陽池に集まる渡り鳥」として、過去1年間に陰陽池にて確認された渡り鳥について紹介しています。
この他にもパネル展示だけでなく、陸産貝類や昆虫等の標本展示、潮干帯に生息する貝類、タマカエルウオ等を生きたまま水槽で展示するなど、多様な生物が生息する南島を分かりやすく紹介しています。この特別展は、10月末まで開催予定ですので、ビジターセンターにお立ち寄りの際は是非ご覧ください。

2013年6月14日(母島レンジャー 向)
写真:乳房山山稜線歩道一部通行止め

乳房山山稜線歩道一部通行止め

現在、母島の乳房山山稜線の歩道のすぐそばで、アカガシラカラスバトの営巣が確認されました。
巣作り期や抱卵期のアカガシラカラスバトは、とても神経質になり、ちょっとしたストレスで営巣を放棄してしまいます。そのため、ヒナが大きくなる7月中旬まで、乳房山山稜線の山頂から西側を通行止めにしています。母島では10年ぶりの営巣の確認です。無事にヒナが巣立つために皆様のご協力をよろしくお願いいたします。

2013年6月11日(母島レンジャー 川口)
写真:母島小学校でのレクチャー

母島小学校でのレクチャー

母島小学校の4.5年生を対して、二子島(母島属島)移動教室の事前レクチャーを実施しました。国立公園の利用ルールのレクチャーのほかに、魚の見分け方やカツオドリのクイズに挑戦してもらいました。現在カツオドリは抱卵の時期です。二子島移動教室の頃には、かわいい!? ヒナが見られるかもしれませんね。

2013年5月23日(母島レンジャー 川口)
写真:オナガミズナギドリの分布調査

オナガミズナギドリの分布調査

母島レンジャーは、月に1~2回程度属島の巡視を行っています。
2011年から2013年の調査において、向島でオナガミズナギドリの営巣地を戦後初確認しました。母島属島では外来ネズミ類の駆除が計画されていたため、駆除の影響により繁殖分布が変化する可能性があると考え、他の属島についても営巣状況を調査しました。調査結果については、研究者とともに首都大学東京小笠原研究年報・第36号に報文を投稿しています。

2013年5月23日(母島レンジャー 川口)
写真:小笠原諸島におけるコブランの再発見

小笠原諸島におけるコブランの再発見

シダ植物のコブラン(広域種・東京都レッドリストⅠA類CR)は、小笠原諸島において1983年以降生育の確認がなく、一時は絶滅したと思われる状況となっていました。しかし2012年、約30年ぶりに母島レンジャーがコブランの生育を確認しました。
今後の保全活動や調査研究に寄与することを目的として、生育状況と周辺植生の調査を実施しました。調査結果については、首都大学東京小笠原研究年報・第36号に報文を投稿しています。

2013年5月10日(母島レンジャー 川口)
写真:母島中学校でのレクチャー

母島中学校でのレクチャー

2013年3月22日、母島小中学校の1年生に、平島(母島属島)移動教室の事前レクチャーを実施しました。内容は国立公園の利用ルールのほか、生徒たちが事前に学習していた生物(鳥・植物・海の生物・危険な生物)と地形地質についてレクチャーを行いました。
発言が多くあり、おまけに珍回答もあり、笑いも非常に多いレクチャーとなりました。移動教室での楽しい体験を通じて、ますます自然への関心を深めてもらえたらと思います。

2013年5月6日(父島レンジャー 島田)
写真:村主催の兄島外来種駆除に参加

村主催の兄島外来種駆除に参加

ゴールデンウィークの最終日、兄島に侵入したグリーンノール対策の一環として、兄島の滝之浦に繁茂する外来植物の駆除作業を実施しました。レンジャーは、ボランティアの皆さんが兄島渡島前に実施する固有のカタツムリを守る対策(靴底の泥を落し、酢のスプレーをかける)の重要さを説明したほか、現地では外来植物の見分け方、兄島に残された貴重な自然の解説などを行いました。滝之浦周辺では未だグリーンノールは確認されておらず、この日も作業中に発見することはありませんでした。

2013年5月4日(父島レンジャー 熊本)
写真:南島で海鳥とウミガメの繁殖が始まりました

南島で海鳥とウミガメの繁殖が始まりました

今年もたくさんの命の生まれる時期になりました。
今、南島に行くとたくさんの巣穴や大きなキャタピラのような足跡を見るでしょう。巣穴はオナガミズナギドリが掘ったもの。大きなキャタピラはアオウミガメの足跡です。レンジャーは巡視の際に、人が利用するルート上に巣穴がないか、ウミガメが卵を産んだ産卵巣がないか注意しています。ルート上に巣穴や産卵巣があった場合には鳥とカメの絵のついた注意喚起のポールを立てますので、ポールの側を通る際には足元に注意をお願いします。

2013年4月28日(父島レンジャー 島田)
写真:チチジマキイチゴ

チチジマキイチゴ

チチジマキイチゴの花が咲きました。キイチゴなので当然果実が付くはずですが、残念ながら実を確認したことがほとんどありません。このキイチゴ、父島にしか自生しておらず、絶滅危惧種に指定されている貴重な固有種の一つです。茎に刺がないのが特徴で、捕食される可能性がなかったため、退化させたのかもしれません。固有種の中にはノヤギの食害などにより生育地が減少しているものもあるため、都レンジャーは、巡視の機会を利用して食害状況やフェノロジー(開花・結実)の確認を行っています。

2013年4月26日(父島レンジャー 熊本)
写真:兄島グリーンアノール緊急対策

兄島グリーンアノール緊急対策

2013年3月22日、兄島の南部にてグリーンアノールが確認されました。小笠原諸島に持ち込まれた北米原産の外来爬虫類グリーンアノールは、2005年6月より特定外来生物に指定されています。これまで小笠原諸島では、父島・母島でのみ生息が確認されていましたが、今回初めて兄島で確認されたのです。発見されて以来、関係機関等により、グリーンアノールを「探す」、「捕獲する」作業が続けられています。
広い兄島で小さなグリーンアノールを見つけるのは容易ではありませんが、兄島の貴重な生態系を守るため、父島レンジャーもこの作業に協力しています。

2013年4月25日(母島レンジャー 向)
写真:落鳥注意!

落鳥注意!

この時期は、島外からの渡り鳥が母島を通過するシーズンです。また、ヒヨドリやウグイス、ハハジマメグロなどの繁殖、巣立ちのシーズンでもあります。ヒナが巣から落下したり、うまく飛べずに道路にうずくまっていたりすることがあります。しかし、その周辺には必ず親鳥がいますので、保護して持ち帰ったりせず、そのままにしておくか、物陰に誘導してあげてください。また、車の運転は鳥にも気をつけてスピードを落としてお願いします。

2013年4月22日(父島レンジャー 島田)
写真:トラツグミの巣

トラツグミの巣

巡視中には思いがけない発見をすることがあります。メジロやハシナガウグイスの小さな巣は時々見かけますが、このラーメンどんぶりサイズは?!調べてみたところトラツグミの巣だとわかりました。本土では蘚苔類を巣の主材とするそうですが、この巣はリュウキュウマツやタマシダ、ムニンナキリスゲが使われていました。雌だけが10日間ほど抱卵し、孵化後は14~15日ほどで巣立つそうです。無事巣立ったか、次回の巡視のときにそっと確認したいと思います。

2013年4月19日(母島レンジャー 勝部)
写真:外来種除去装置の設置

外来種除去装置の設置

乳房山と南崎、北港などに、泥落としのマットと写真の様な箱が設置されています。皆さんが山を歩く際、靴底の泥と一緒に外来種を侵入・拡散させないようにするためのものです。入山と下山の際は、
①服やザックを粘着テープでコロコロ
②靴の泥をマットとブラシでゴシゴシ
③お酢のスプレーで靴底シュッシュッ
を必ずお願いします。

2013年4月18日(父島レンジャー 熊本)
写真:中央山園地見晴台方面の通行止め解除

中央山園地見晴台方面の通行止め解除

アカガシラカラスバトの繁殖に伴い、昨年の12月23日から通行止めとなっていた中央山園地見晴台方面は、4月18日に通行禁止が解除となりました。
ご協力ありがとうございました。

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