
南崎外来植物メンテナンス駆除 ~林野庁・環境省・東京都の協働作業~
父島の南西に位置するジニービーチは真っ白な砂浜とハッとするほどの蒼い海、ラピエと呼ばれる石灰岩の斜面が特徴の人気の海岸です。南島と同じ石灰岩でできている斜面に外来植物のモクマオウが多数繁茂し、このままモクマオウが成長するとジニービーチの景観が損なわれるため、2019年1月23日林野庁・環境省・東京都の協働でモクマオウ駆除を実施しました。
しかし、モクマオウは小笠原においては繁殖力がとても強く、周辺にもたくさん繁茂していることもあり、定期的なメンテナンス駆除が必要となります。今回2年ぶりに3機関が集まり協働で作業を実施しました。今回の作業でモクマオウの稚樹は10本以下と少なかったのですが、驚いたのが「タバコ」の実生が1000株以上見つかったことです。「タバコ」はとても成長が早く2m程にも成長する多年草のため花がつく前の実生で見つかったことはラッキーでした。10人全員で約2時間かけて目に付く実生の抜き取りを行いました。
小笠原諸島では外来植物の駆除は1回で終わることはまずありません。海洋島において繁殖力の強い外来植物の駆除はその後のメンテナンス駆除がとても大切だということを改めて認識しました。
ジニービーチの素晴らしい景観がこの先も残せるように、これからもメンテナンス駆除を行っていきます。