伊豆大島の椿について~コラム「カメリア」~

コラム「カメリア」~ジェニファー理事へのインタビュー~

 10月15日から17日にかけて大島に来島された国際ツバキ協会のジェニファー・トレハーン理事にインタビューを行いました。申請中の3園(大島公園、大島高校、椿花ガーデン)の印象や評価のほか、椿の魅力についても質問をしました。また、今後の大島の椿園をより良くしていくためのアドバイスも頂きました。理事は、どの質問にも快く答えてくださりました。

 Q.椿の一番の魅力とは何だと思いますか?

 A.とても沢山の色、花、種類、形があり、香りがするもの、秋に開花するものや、春に開花するものが存在する特別な花であることだと思います。それに、世界中の人々を結びつける花というのは、他にありません。

 椿を愛してやまないジェニファー理事に対して、その一番の魅力をどう感じているのかという根本的な問いを投げかけてみました。コラムでも少し紹介させて頂きましたが、花、色、形、香り、咲く時期など椿には実に様々な種類があります。理事もこの点が魅力であることをおっしゃっていました。

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 Q.大島公園は日本最大級の椿園ですが、世界の他の椿園と比べていかがでしょうか?

 A.とても簡単な質問で、答えもとても簡単です。「世界一」です。なぜなら、多くの品種があり、資料館と温室があり、大変な数の椿があるからです。すべてに樹名板が付いていることで、人々が椿を学ぶことに大きく寄与し、単純に楽しむことにも繋がります。

 ジェニファー理事は"That's a very simple question and very simple answer. It's the best."と簡潔に、はっきりとおっしゃっていました。理事からの世界の椿園と比べても「一番」であるという評価はこれ以上ない褒め言葉なのではないでしょうか。

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 Q.大島高校は、教育現場で椿の育成を活用しています。生徒たちはジェニファー理事への説明を随分練習していましたが、理事の目にはどう写りましたか?

 A.若い人たちが精一杯私に説明をしてくれたことだけでなく、勇気を持って臨んでいたことが、とても素敵でした。先生方は、出来る限り生徒たちに質問の回答をするよう促していましたし、恥ずかしがっている子も見られましたが、彼らが何度も何度も練習したのが分かります。生徒たちに質問することは楽しくて、今回の件すべてが、私たちのためにもなりましたし、生徒や先生方にもよかったと思います。とても深い感銘を受けました。

 ジェニファー理事は大島高校の生徒を高く評価していらっしゃいました。当日、生徒たちは理事に対して臆することなく、時にユーモアも交えながら説明していました。もちろんそのすべてが英語による説明です。彼らの努力は理事の目にとてもよく映っていたようです。

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 Q.椿花ガーデンは富士山を望む景観に、日本一早く咲く椿が特徴です。海外からの椿愛好家達を招くうえで、いいスポットになりそうでしょうか?

 A.椿花ガーデンはとても特別な庭園です。社長たった一人で全てを管理し、たった一人で椿を植え育てたのです。彼は、異なる枝を様々な方法で育て、形よく魅力的に剪定を行っています。椿自体の美を見るのもおもしろいですし、社長の技術が反映された名園を公開していることは素晴らしいことだと思います。

 ジェニファー理事は椿花ガーデンの技術力の高さや椿自体の美しさなどを評価していらっしゃいました。椿花ガーデンの社長はこの日のために英語を勉強し、理事に対して真摯に説明をしておりました。あいにくの雨であったにも関わらず、理事は終始、沢山の椿を前に楽しそうな様子を見せておりました。

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 Q.全体的に、大島の椿園をより良くしていくために何ができると思いますか?

 A.もっともっと広めることだと思います。世界に対して発信すべきだと思います。  私たちは、優秀つばき園の認定をすることによって、大島の力添えをします。私は、ICSの役員に優秀つばき園の認定を推薦するつもりで、認定の決定は来春になされます。彼らが「ノー」と言うとは考えられません。私たちが認定を決めたら、そこからはあなた方、大島の番です。公表して、「私たちは世界的にとても重要な椿園であると認められた!」と声を上げるのです。  あなた方は、「謙遜して自分の能力を隠す(聖書由来のことわざ)」ことをしてきたと思います。

 ジェニファー理事は優秀つばき園の認定を推薦すると明言され、3園や大島を高く評価していることがうかがえます。理事は世界に向けて大島の椿を発信していくことが重要と考えていました。

 まだ3園が正式に認定されたわけではありませんが、総じて理事からは前向きなコメントやアドバイスをいただきました。理事が来島された3日間で、認定に向けて大きく前進することができました。

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