調査

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現地調査

 都は平成24年9月2日に尖閣諸島の現地調査を実施しました。
 調査で記録した写真や動画により、豊かな自然環境にありながらも、ヤギの食害等による土砂崩壊や漂着物の散乱など環境の悪化が懸念されるといった、尖閣諸島の現状を紹介します。

日時等

日   時:平成24年9月2日(日) 午前6時15分から午後3時45分(実調査時間)

気   象:天気 晴  平均風速1.7m/秒 波高1m前後、大潮(満潮7:53-干潮14:17)

調査内容:環境調査(大気・海水測定、動植物観察)、沿岸域調査(避難港等適地確認)
     海洋調査(水深測定、地形・海象調査等)、 不動産調査(平坦地の状況確認等)

環境

13地点で大気・海水を採取し一般的項目を調査
 ・大気中の有害物質(VOC)は極めて低濃度
 ・窒素、りんの汚染は無く、優れた水質

海岸に数多くの漂着物(ゴミ、流木等) 魚釣島において水場を6箇所確認

生態

野生ヤギを多数確認
 ・草地がヤギにより採食され土砂崩壊が
複数箇所で発生
希少種は確認できなかったが、多くの野鳥を観察

沿岸域・海洋

避難港等適地確認を4箇所で実施
 ・魚釣島東側、西側は防波堤や船溜り、
  着岸施設等の整備の可能性がある
 ・魚釣島南側、北小島・南小島間は
  船溜りの整備の可能性がある
 ※今後、詳細な調査が必要

水深、離岸距離、沿岸・海底地形、潮位・流況を調査
 ・魚釣島北側、南小島の北東側、北小島と南小島の間に
  浅瀬が広がる
 ・海底には岩礁が多く、サンゴの着生あり

不動産評価・地元所感

評価のために平坦地と傾斜地の割合や陸地線等を確認

石垣市、八重山漁業協同組合の所感
 ・漁場としてのポテンシャルはあるものの、施設面の制約などから安定操業が極めて困難

まとめ

大気・海水の汚染は認められず、多くの野鳥が観察されるなど極めて良好な自然環境であったが、ヤギの食害等による土砂崩壊や漂着物の散乱等、環境の悪化が懸念される状況を確認

 船溜り、無線中継基地、気象観測施設といった施設の整備が地元の漁業振興に不可欠であり、避難港等については、詳細調査が必要ながらも、整備の可能性があると思われるポイントを確認

記事ID:003-001-20240718-001538