南小島付近で現況確認するラバーボート(手前)と本船。ラバーボートは
可能な限り島に接近し調査を実施しました。中央の島は魚釣島です。(撮影:山本皓一)魚釣島での小型船(奥)とラバーボート。ラバーボートが調査地点に向かっています。小型船は、ラバーボートよりもやや外側の沿岸域で水深測定等の基礎的調査を行いました。(撮影:東京都)
調査団は夜10時に石垣港を出港し、約7時間後の朝5時に尖閣諸島周辺海域に到着しました。魚釣島の島影は黒く大きいものでした。島の中央左下に小さく写る明かりは灯台の光です。(撮影:山本皓一)
ビロウ(ヤシ科の常緑高木。別名クバなど)の木が茂る豊かな自然。左側の遠くに見える島は北小島です。(撮影:東京都)
北側とは様相を異にします。険しく、切り立った崖がそのまま海に落ち込んでいます。(撮影:東京都)
魚釣島西側海岸に最接近するラバーボート。ボートの先は、尖閣諸島において我が国の民間人が鰹節製造等の事業を営んでいた際に、岩礁を掘削してつくった入り江(旧船着き場)です。入り江の先には灯台があります。(撮影:山本皓一)
入り江(旧船着き場)付近。この付近は平坦地であり、魚釣島での鰹節製造、鳥毛採集等の事業経営の中心でした。右側の石垣はその確かな足跡です。(撮影:東京都)
魚釣島海岸一帯に散乱するゴミや流木などの漂着物。早急に何らかの手立てを講じる必要があります。(撮影:小城春雄)
岩場の野生ヤギ。食害等(野生ヤギが植物などを食べることにより、植物が芝生化して傾斜地で土砂が崩壊する)が懸念されます。(撮影:小城春雄)
魚釣島東岬の頂上部分。草地が野生ヤギにより刈り取られたと考えられます。一部表層土が流失しています。(撮影:小城春雄)
魚釣島北側。表層土の流失がはじまっています。(撮影:小城春雄)
魚釣島の東岬周辺。過去にはアホウドリ類の繁殖地でした。右から二つ目の小山の右斜面は草地の消失により土砂崩壊が生じています。(撮影:小城春雄)
魚釣島北側。ここでも傾斜地が崩落しています。(撮影:東京都)
今回の調査では、水が染み出ているところを含め、水場を6箇所確認できました。また、この付近は野生ヤギの水飲み場となっているらしく、周囲の草は刈り取られて芝生状になっています。(撮影:小城春雄)
水が染み出ている魚釣島の岩場。(撮影:小城春雄)
魚釣島南側の洞窟。入り口は三角形になっており奥行は70m程でした。(撮影:山本皓一)
洞窟周辺の海。強い日差しに照らされた透明な海は神秘的でした。(撮影:山本皓一)
北小島(左側)と南小島。右端に尖った岩が屹立していますが、これが「尖閣」の名前の由来とも言われています。(撮影:東京都)
北小島(右側)と南小島。北小島の上部と、南小島の全体が緑に覆われています。(撮影:東京都)
北小島(左側)と南小島との間(幅員は狭いところで200m程度、奥行きは400~500m程度)。
ここを小型船(中央)とラバーボート(小型船の舳先に小さく写る)が数度往復し、重点的に調査を行いました。
(撮影:東京都)
北小島と南小島の間から、南小島北側を望む。水深が比較的浅く、透明度の高い海に囲まれています。中央にある石垣は戦前に我が国の方々がここで経済活動を行っていたときの遺構です。(撮影:山本皓一)
調査当日は、この海域では稀な微風の状態であったため、波も低く海が澄みきっていました。(撮影:山本皓一)
北小島にはこのように屹立する岩が多く見られました。(撮影:山本皓一)
海岸に打ち上げられた難破船。こうした難破船は数隻確認できました。今回の調査はこの海域では稀な微風下で行うことができましたが、絶海の孤島である尖閣諸島は強風と荒波にさらされる危険な海域に位置しています。
(撮影:山本皓一)
魚釣島と南小島では5種類のサギ20羽程度を確認しました。
(撮影:小城春雄)
※5種類:アマサギ・コサギ・チュウサギ・クロサギ・アオサギ魚釣島、北小島、南小島において、2種類600羽を超えるカツオドリを確認しました。(撮影:小城春雄)
※2種類:カツオドリ・アオツラカツオドリ
魚釣島、北小島、南小島において、3種類850羽を超えるアジサシを確認しました。(撮影:小城春雄)
※3種類:オオアジサシ・マミジロアジサシ・クロアジサシこうしたサンゴは北小島でもみられました。(撮影:東京都)