小笠原の魚介類
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小笠原の魚介類
カジキ類(メカジキ)
この名の由来は、船側の梶木(和船船底部の板)を貫くような鋭い槍状の上顎を持つことからこの名がついたと言われる。「小笠原式深海たて縄漁法」で多く漁獲されます。小笠原での漁獲金額は1位です。
1500~800円/kg前後の値で取引されています。
マグロ類(メバチ、キハダ、クロマグロなど)
全長2mに達する代表的な高速回遊魚です。DHAやEPAの高度不飽和脂肪酸、ヒスチジンやアンセリンなどの旨み成分が豊富に含まれています。小笠原での漁獲金額はカジキ類に次いで2位です。「小笠原式深海たて縄漁法」が導入されてから最高級魚のクロマグロも漁獲されるようになりました。
ハマダイ
小笠原では一般的に「オナガ」と呼ばれ、底釣り対象魚の中でも王様!
漁獲金額は3位。1Kg 1,300円の値が付く高級魚です。白身でこりこりとした歯ごたえがあります。尾ヒレが長いのがその名の由来です。
イセエビ類(アカイセエビ、シマイセエビ、カノコイセエビなど)
小笠原で獲れるのは意外ですが、漁獲金額は4位、3,000円/kg以上の高値が付きます。身肉は高蛋白質、低脂肪でカリウム、リンを比較的多く含みます。甲殻類は死後急速に自己消化が進むので、イセエビも水揚げ後は、急速冷凍されます。
アオリイカ
本州地域などでは高級料亭でしか口にすることができないイカとして知られていますが、小笠原では冬期に岸などで釣ることができます。5,000円/kgの高値が付きます。旨み成分グリシンが多く、一晩冷蔵庫に寝かせると甘味が増します。また、タウリンやDHA・EPAも多く含まれています。
カンパチ
よく見ると、眉間の模様が八の字に見えることから「間八(カンパチ)」と呼ばれています。ブリの仲間でブリ同様成長するにつれ呼び名が変わります。夏場は群れを形成し、ダイバーの吐く気泡や排気音に誘発されごく近くまで接近してくることも珍しくありません。カルシウムとビタミンB12が多く含まれています。
キンメダイ
名前の由来は、深い海に生息するため、目が大きく瞳孔が金色であることによります。昔から鯛の代用に使われましたが、最近はキンメダイ自体味がよいのでさらに高価になりました。ブイヤベースなどの鍋料理に最適です。脂質が多く、DHAやEPAが豊富に含まれています。最近、小笠原周辺海域での繁殖が確認されました。