小笠原の農作物
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小笠原の農作物
パッションフルーツ
トロピカルな香りと味が魅力の、小笠原を代表する果物です。小笠原では主に「台農1号」という品種が栽培されています。時計の文字盤のような花が咲く「トケイソウ」の仲間で、「クダモノトケイソウ」とも呼ばれます。生果の他にも、ジャムやジュース、チューハイ、香水、入浴剤等、加工品も豊富です。
主な収穫期:1~7月(最盛期:4~6月)
トマト
夏のイメージが強いトマトですが、小笠原の旬は2~4月です。「島トマト」として親しまれている小笠原のミニトマトは、何も加えなくても蜂蜜のような甘みがあり、トマトが苦手な人でもフルーツ感覚で楽しめます。ミニトマトの他、大玉や中玉(ミディトマト)も栽培されています。
主な収穫期:12~5月(最盛期:2~4月)
島レモン
小笠原で現在栽培されている島レモンは、戦前に南太平洋のテニヤン島から八丈島を経て、戦後に導入されました。マイヤーレモンの一種で、菊池レモンと呼ばれます。さわやかな香りが魅力なので、小笠原では香りの強い皮が緑色のうちに収穫しています。また、農業センターでは種なしの品種「小笠原グリーンフラッシュ」を開発しています。島内では焼酎の水割りに島レモンを入れた「水レモン」が根強い人気です。
主な収穫期:9~11月(時季外れあり)
コーヒー
小笠原では明治時代に日本初といわれる栽培・試験研究がスタートし、「コーヒー山」という地名が今も残っています。コーヒーベルトと呼ばれる栽培適地からは少し北に外れているものの、栽培面積は年々増加しています。明治時代に入った「ティピカ」を、戦争を乗り越え今も大事に育てています。大変貴重な「純国産」コーヒーは、本土に少量出荷されてはいるものの、ほとんどが島内で提供されるまさに秘境の味です。
主な収穫期:10~12月
主な販売期:周年
蜂蜜
小笠原を代表する畜産物であるハチミツは、ご存じのとおりミツバチが集めたものです。小笠原は亜熱帯の温暖な気候のため、本州と異なり冬も巣箱から出て活動します。世界自然遺産で集められたハチミツは、とても香りが強く、大変な人気となっています。
主な収穫期:6、11月
主な販売期:周年
ブンタン(ザボン)
小笠原の気候はブンタン栽培にぴったりで、人の頭ほどの大きさの濃厚な味の果実が出来上がります。収穫後、香りが強くなるまで熟させたものは絶品です。小笠原では、果実が平たい系統(島内では平戸と呼ばれてきました)と丸い系統(島内では晩白柚と呼ばれてきました)が主に作られています。戦前はザボンと呼ばれていたようで、小笠原の民謡「丸木舟」にもその名が登場します。
主な収穫期:12~2月
小笠原オレンジ
戦前にヨーロッパから導入されたとされるオレンジで、浦賀に向かう前に小笠原に来島したペリー提督一行も島で目にしていました(1853年)。農業センターでは、父島・母島・硫黄島に残るオレンジを比較検討し、栽培技術の確立を目指して試験研究しています。
主な収穫期:12~2月
バナナ
日本国内での栽培は小笠原が最初と言われています。小笠原で一般的に栽培されているのは「キング」「三尺」「三角」の3品種です。「キング」は、実が小さく酸味のある濃厚な味と引き締まった果肉が特徴です。外国産が多く出回る以前から食べられてきた品種で、小笠原から沖縄へ伝えられてからは、沖縄で「小笠原バナナ」「島バナナ」として親しまれています。「三尺」は「ドワーフキャベンディッシュ」という品種で、一般的に販売されているバナナもこの仲間です。「三角」は調理用とされていますが、完熟果を生食する方もいます。
主な収穫期:3~11月(最盛期:6月)
カカオ
赤道あたりの地域が栽培適地ではありますが、小笠原でもハウス内なら栽培・収穫が可能です。大規模な商業栽培は小笠原が日本初とされています(2010年)。栽培は順調で収穫量は続伸しています。
主な収穫期:周年
バニラ
ランの仲間であるバニラは、栽培適地から少し北に外れているものの、技術向上によって大量の収穫・加工が可能になっています。現在は様々な加工品にも展開されており、直売所を賑わせています。
主な収穫期:11~12月
主な販売期:周年
マンゴー
「味は諸果の王」と言われ、程よい甘みと酸味のある果物です。小笠原では「アーウィン」という品種が多く栽培されています。輸入物と違って、樹の上で完熟したものを収穫するため、味が濃厚です。栽培の歴史も長く、山中には、戦前に植えられた木が巨木になって残っています。
主な収穫期:7~8月
パパイヤ
完熟した果実は手頃なフルーツとして、未熟な果実(青パパイヤ)は野菜として、島の食卓を賑わせています。現在は「石垣珊瑚」や「サンライズ」等の品種が栽培されています。
主な収穫期:周年
ドラゴンフルーツ
一見、怪獣の卵のような極彩色の不思議な果物です。正体はサボテンの実で、夜中に白い大輪の花を咲かせます。果肉は品種により、純白や鮮やかな赤紫色等で、白はあっさりした味でとてもジューシー、赤紫は濃厚な甘味が特徴です。冷やしてそのまま、または冷凍庫でシャーベットにして楽しめます。
主な収穫期:7~10月
スターフルーツ
輪切りにすると星型であることから「スターフルーツ」と呼ばれており、「ゴレンシ」という名前もあります。黄色く完熟したものはみずみずしく強い甘味があり、目と口で楽しめる楽しい果実です。小笠原では複数回の収穫期があります。
主な収穫期:4、10~12月
シャカトウ、アテモヤ、チェリモヤ、シャシャップ
小笠原では、バンレイシ科の果樹も栽培されています。白くて甘い果肉はミネラルやビタミンを多く含んでいます。そのまま食べたり、ジュースにしたり、凍らせてシャーベットにします。
「シャカトウ(バンレイシ)」(写真左)と「アテモヤ」(写真中央)、「チェリモヤ」は甘く、「シャシャップ(トゲバンレイシ)」(写真右)は酸味もある特徴的なフルーツです。
主な収穫期:
シャカトウ:6~10月
アテモヤ・チェリモヤ:10~12月
トゲバンレイシ:1~3、6~10月
イオウトウトウガラシ
小笠原で作られている主なトウガラシは「イオウトウトウガラシ」と呼ばれる「キダチトウガラシ」です。火山列島の硫黄島に自生しており、戦後に父島母島に持ち込まれました。果実は一般に小さく、非常に辛いです。醤油に実を入れて少しつぶし、これでお刺身を食べるのが、ワサビの無い硫黄島流。現在は父島・母島の飲食店でも同じように味わえます。他にも、このトウガラシを使った調味料などが島のお土産として商品化されています。
主な収穫期:6~11月
シカクマメ
熱帯原産のマメで、サヤインゲンやサヤエンドウと同じく未熟サヤを食べる野菜です。亜熱帯における夏季の野菜不足を解消するため、導入されました。サヤの断面は四角形です。また、Winged Beenという英名のとおり、サヤの角に翼のようなヒダがついた独特な形をしています。小笠原では、「ウリズン」という品種が主に栽培されています。てんぷらやおひたし、ごま和え、ベーコン巻きなどにして食べます。
主な収穫期:5~10月
オクラ
小笠原で栽培されているオクラは、八丈島から導入された丸莢の系統で、「八丈オクラ」と呼ばれています。長さが15cmほどになってもやわらかく、生で食べることができます。 てんぷらが人気ですが、軽く湯がいてそのまま食べても美味です。
主な収穫期:6~10月
ジャガイモ
小笠原の赤土で育まれたジャガイモは、とても味が濃くてホクホクした食感です。一般的に栽培されている品種は「男爵」「キタアカリ」「メークイン」「デジマ」です。
主な収穫期:3~5月
ミズイモ
グアムからともハワイからとも言われている、サトイモの一種です。「紫茎」と「青茎」の2系統が知られ、戦前から芋やずいきが利用されてきました。
主な収穫期:周年