『都史資料集成II』第5巻のテーマは「首都東京の行政機構」です。
昭和22年(1947)5月3日、地方自治法の施行によって特別区が誕生します。
しかし特別区が、同法に規定された、市に準ずる権限を持つ基礎的自治体となるまでには、およそ半世紀にわたる「都区調整」の過程を経ることになりました。
本書には、東京都に特有の自治体である特別区と都との関係調整の過程、すなわち「都区調整」に関する資料を収録し、昭和20年代における首都東京の行政機構の成り立ちを明らかにしました。
全体は以下の4部構成としました。
第一 地方自治法の成立と都区調整―昭和22~23年
第二 第二次都区調整―昭和24~25年
第三 第三次都区調整―昭和26年
第四 地方自治法の改正と特別区制改革―昭和27年