(支庁の風/平成18年7、9月号掲載)
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平成18年6月14日午後7時頃、神湊(底土)港海岸でアカウミガメの産卵が確認出来ました。最近では、平成11年、14年、そして昨年17年に続いて4回目の産卵でした。
- 翌日、ウミガメ隊が現場に緊急出動し、卵の保護のため防護柵を設置しました。今回は波打ち際に産卵したため、波で砂の流出を防ぐため土嚢を多く積み上げ、子ガメの誕生と旅立ちを見守ってきました。
- ウミガメのふ化は、産卵後50から60日目と言われますが、今回は62日目の8月14日にふ化を確認しました。残念ながら子ガメのふ化に立ち会うことが出来ませんでしたが、海に向かった子ガメの跡が何本も残っていました。(ふ化推定時刻:午後1時から4時)
朝5時、掘り返して確認したところ、残っていた16匹の子ガメが元気に大海原へと旅立っていきました。産まれたばかりなのに、海に向かって一生懸命に歩く子ガメの姿は、見守る人々に感動を与え、生命の力強さ感じさせました。
卵の殻を数えたところ119匹(産卵数158個)の子ガメが誕生していました。
ウミガメの産卵と保護、ふ化に至まで「はまゆう」のご主人をはじめ、多くの方々にご支援とご協力をいただき、厚く感謝申し上げます。
いつの日か、この神湊(底土)港海岸で大きくなったウミガメ達と再会できることを楽しみにしています。
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