重宝録 - 史料復刻シリーズ

東京都公文書館が所蔵する史料を復刻刊行する史料復刻シリーズ

重宝録とは

深川の町名主の手による、マニュアル的な記録集

巻1から巻24までと別巻2冊の全26巻からなる。

内容は、江戸町方に対して発令された町触(まちぶれ)、深川料理茶屋・水茶屋や、町の行政運営上の経費である町入用(ちょうにゅうよう)の書上、髪結・相撲行司の由緒書など、多岐にわたる。

主な内容

第一(巻1~巻6)

  • 江戸の町名主がその職務遂行のため必要とした幅広い記録の集成。土地・屋敷の譲渡・売買手続きから、問屋仲間の規則、諸職人の由緒、将軍御成の際の対応方までを整理。
  • とくに深川猟師町をはじめとする深川地域の史料は詳細を極め、当該地域の研究にとって必要不可欠な内容を提供する。

第二(巻7~巻12)

  • 江戸町方に対して発令された町触や申渡を多数収録。質物取扱、問屋帳面、加役方捕物、河岸土蔵、自身番屋・木戸番屋等々、内容ごとに書き留められている。
  • 寺社門前町の町方編入に関する「延享三年寺社門前帳」(巻8)や、江戸町方の支配名主の氏名及び役料高を書き上げた「町々役料高書上」(巻10)などを収録

第三(巻13~巻17)

  • 「火消」に関する史料:巻14・15・16には、江戸町火消各組の纏の図、人足数や、町火消制度の沿革、出火時の名主の役割などといった情報が記されている。
  • その他の史料:巻13・巻17には、町入用節減のための家守給金の定法、名主の相続や支配地に関する申渡などの記録が書き留められている。

第四(巻18~巻21)

  • 新吉原や三芝居、養生所などの沿革・由来、地割役樽屋三右衛門らの由緒を記す享保期の書上げを多数収録。
  • 江戸における諸商品の入荷量とその出荷元を網羅した「諸色目録」は、近世の産業・経済・流通研究に不可欠のデータを提供。

第五(巻22~巻24)

  • 今回収録分には「町会所撰要」の副題が付けられている。寛政改革の柱の一つとして設置された備荒貯穀・窮民救済機関である町会所の実態を明らかにする豊富な史料を一挙に収録。
  • 都市社会政策の展開に、有力商人や名主等、民間のノウハウと実務的能力を活用。江戸後期の行政改革史料としても貴重な一冊。

第六(別巻1・2)

  • 嘉永3年・4年(1850-51)に実施された深川地域の水路における川浚いの記録である、別冊「深川筋川々御浚書留」2冊を収録。
  • 特に、現場に出勤した役人や名主の名前、作業の内容などが詳細に記録されている日記などを含み、インフラ整備に係る都市行政の実態、土木工事の実際を明らかにする貴重な記録。

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